張本さんの相変わらずな発言
サンデーモーニングでの張本さんの発言に対してダルビッシュ投手や長友選手などから批判が出ています。
大船渡高校の監督が佐々木投手を決勝戦に出場させなかったことに、張本さんは非常に不満だったようで、いろいろと批判的な発言をしていました。
私は前も記事で書いたように、この問題は非常に難しい問題なので、大船渡の監督の判断が正しいのか間違ってるのかはよくわかりません。
ただ、私は今回の張本さんの発言の中でちょっと気になる点がありました。
それは張本さんが「絶対投げさせるべきなんです。監督と佐々木君のチームじゃないんだから。一緒に戦っている他のナインはどうします?」と言っていたことです。
これは他のナインにちょっと失礼なのではないでしょうか。
思うに、佐々木投手がいないと絶対勝てないなら、結局のところ他のナインは佐々木投手に甲子園に連れて行ってもらうということになります。
それは他のナインにとってはどうなんでしょうか?
みんな、佐々木投手に負んぶに抱っこと思われて悔しく思っているはずです。
佐々木投手なしでも、自分たちの力で甲子園に行くという気概は持っていると思います。
だから張本さんの言うような佐々木投手を出場させなかったことに不満なナインというのはいない気がします。
それにナインの中にいますかね?
監督に向かって「佐々木はまだ450球ぐらいしか投げてないから投げさせてくれ。じゃないと俺たち甲子園に行けないじゃないか」って言う選手。
私はそんな選手はいないと思います。
もし万が一「自分が甲子園に出たいから、佐々木に無理をすることを要求する。あいつなら俺らのために無理をしてくれるだろう」そんな風に思う選手がいるとすれば、それはすごくダサいです。
張本さんはそんなダサい選手にこそ喝を入れるべきです。
あと、張本さんの「ケガが怖かったらスポーツはやめた方がいい」という発言もちょっとトンチンカンな気がします。
今回、おそらく佐々木投手はケガをしてでも投げたいと思っていたでしょう。
監督が止めなかったら絶対投げていたはずです。
そんなケガを恐れない佐々木投手だとわかっているから、監督は自分の責任で止めたんだと思います。
ケガを恐れない選手が好きなら佐々木投手にあっぱれをあげるべきなんです。
この問題はこのように投手がケガを恐れないで無理をしてしまうことが問題なのです。
残念ながら、何もしなければ今まで通り無理をして、潰れていく投手はなくならないでしょう。
今まで通りで良いなら、これからもケガをしてまで投げ抜く投手の姿に感動できるかもしれません。
無理しても大丈夫な選手もたくさんいますし。
でも、もし潰れていく選手をなくしたいなら、現状では大船渡の監督のように批判を浴びながら選手を止めるしかありません。
これではあまりにも監督が気の毒です。
球数制限なりのルールをちゃんと作って
監督だけに責任がかからないようにしなければならないと思います。